毎日を活きる

2100年の世界

今から100年後の世界、
みなさん想像されたことはありますか。

人工知能、ロボット、ナノテクノロジー、水素エネルギー ——
私たちの未来は、一体、どのような方向に進んでいるのでしょうか。


物理学では有名な「ひも理論」の創始者の一人であり、
大学物理学教授、SF作家でもあるミチオ・カク氏の著書から、
ひとつ、ネタを紹介します。

「コンピュータの未来」について


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以下、著書『2100年の科学ライフ』より抜粋 ——

コンピュータの能力は18カ月ごとに倍増するといわれています。すると大体2045年までには、コンピュータチップは人間の知能に近づいていき、凌駕さえするかもしれません。これによって「黄金時代」が始まる可能性があります。その頃にはコンピュータの値段は1円程度になっているはずです。コンピュータは私たちの健康状態をモニタリングして、充実した長い人生が送れるようにしてくれるし、人生の不和・苛立ち・不確実さなどを排除してくれるでしょう。



これまで人類の歴史を振りかえると、テクノロジーの進歩により、あらゆるものが低価格で手に入れられるようになってきました。特にデジタルなものは、ほとんど無料に近い価格まで下がり続ける性質があります(インターネット、Eメールやソーシャルメディアなど)。

コンピュータも同様だと著者は説きます。
2050年頃には、コンピュータは空気と同じくらいあたりまえの存在になるといいます。
既に、ウェアラブル端末が市場に出始めていますが、その先駆けといえるかもしれません。


ここで重要なのは、
機械に囲まれた便利な暮らしを目指すだけでなく、
機械によって人の弱点を補ったり、思考を進化させたりするような、賢い使い途を考えることなのではないかと私は考えます。


2100年、ナノサイズのマイクロコンピュータで溢れかえる未来で、
人々の心に響くような体験をいかにデザインするかが、
今まさに私が事業を進めていく焦点となっています。

ハワイ島の海を潜る

今年は何かと多忙にしていて、結局未だ海に潜れていません。
海中景色が恋しくなったので、昨年ハワイ島のケアラケクア湾を潜ったときの様子を書くことにします。


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ケアラケクア湾は、南コナのカイルア・ビレッジ(カイルア・コナ)から約19 ㎞南にある美しい湾です。あのキャプテン・クックが西洋人として初めてビッグ・アイランド(ハワイ島)に上陸した歴史ある場所でもあります。

このエリアは海洋保護区域に指定されており、透明度ではハワイ諸島の中でも1、2を争うとか。
保護区なので個人が安易に近づくわけにはいかず、地元のクルーズ会社の企画に乗ることにしました。

そんなケアラケクアで実際に潜ってみての所感としては、亜熱帯気候で珊瑚礁の地形にしては、魚類の種類が少ない印象。比較的見慣れた黄色いチョウチョウウオの仲間やハギの仲間がほとんどで、体が非常に鮮やかな固有種といったものには出会うことはできませんでした。


それでも、透明度やコンディションもそう悪くない環境の中で潜ることができたので、そのときのショットを何枚か紹介します。



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後で調べたところでは、1枚目の写真は、おそらくニザダイ科のモンツキハギ〔Orangeband Surgeonfish〕とキイロハギ〔Yellow Tang〕、2枚目の写真の鮮やかな赤色はいったい何者なのか不明です。


それから、こちらは動画です。
(クリックするとしばらくしてスタートします)










                      *       *       *

潜っていてなんとなく感じたのは、このハワイの海でもサンゴの白化現象が進んでいるのではないかということでした。

白化現象とは造礁サンゴから褐虫藻(サンゴと共生している光合成生物、単細胞藻類)が抜け出てしまう現象で、褐虫藻がいなくなった造礁サンゴは、エネルギーの供給源が絶たれることで白色になり死んでしまいます。原因は、海水温の上昇が主なものであると考えられています。

ここのところ、ヨーロッパをはじめ世界各地で、干ばつや真夏の大雪、豪雨といった異常気象が続いていますが、その原因は海水温の上昇による偏西風の乱れだとも言われています。それだけ、熱容量が大きい海の影響力は強大なのだと思い知らされます。


以前、沖縄の石垣島で白保の海に潜った時にも、アオサンゴに起こる同じような現象を目の当たりにしましたが、改めてハワイの地でも同じような景色を見ると、とても複雑な気持ちになります。

海中景色を愛するいちダイバーとしては、
この美しい景色がいつまでも見られる地球であってほしいと願うばかりです。

「おしん」にみる人間模様

過去、日本で最も高い視聴率を記録したテレビドラマ「おしん」。

1983年(昭和58年)、ちょうど私が生まれる年の4月4日から翌年3月31日まで、一年にかけて放送されたNHK連続テレビ小説です。
最近、2013年の10月に実写映画版の公開も話題になっています。


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さて、この「おしん」、国内では当時の平均視聴率は52.6%、その後全世界64カ国で放映されている人気番組です。
一体何がここまで人の心を動かすのか、以前から一度は観てみたいと思っていたのですが、これ幸いにも今年再放送されるということになり毎週欠かさず観ています。

ドラマを見る前のおしんの印象については、極貧やいじめを耐え抜く主人公の少女に日本中の人が同情して涙するというもの、とりわけ「年季奉公のため船に乗せられ、連れて行かれる」シーンは有名ですが、まさにそんなイメージを抱いていたのです。


しかし、実際に観ていると、また違ったおしんの魅力に気づかされます。

主人公が、恵まれない境遇をただ嘆くのではなく、必死に打開しようとするがやはりうまくいかない。そんな文字通り崖っぷちに立たされたとき、どこからともなく「拾う神」が現れ主人公を励まし、励まされた主人公が一つひとつ試練を乗り越え強くなっていく。
その過程で、人の温かい心や絆、ひとの人生の奥深さが感じられるからこそ、少なくとも我が家では欠かさず観たいと思えるドラマになっているのかもしれません。


また、物語は静岡県熱海創業のスーバー「ヤオハン」の創業者、和田カツという人物をモデルにしていることもあって、商売に関わるやりとりもいくつかでてきます。

はじめ、おしん夫妻は東京で羅紗問屋「田倉商店」を営むものの、信用していたメインの取引先が倒産したことをきっかけに、子供服の製造小売業に鞍替え。当時(明治後期)はまだ和服がメインで、徐々に浸透しつつあった洋服も一つひとつ仕立ててつくっていた時代に、何度も仕立て直しが必要で費用がかさむ子供服の分野で、既製品として薄利多売で安価に販売することを考えます。

おしんの夫、田倉竜三はどちらかというと派手好きで、小さな努力を積み重ねるというよりは一発大物を狙いにいく、大物のためならば手段を選ばないような性格の反面、おしんは地道にお客様の信用を積み重ね、お客様や従業員、商売仲間との良い関係を築いていくことに重きを置く、そんな二人の商売に対する考え方の違いが印象的でした。


髪結い、羅紗問屋、洋服メーカーを経て、最終的にはスーパーの経営者となっていくのですが、この先はまだ私も知らない展開。我が家では、今後も目が離せそうにありません。

農的暮らしの永久デザイン

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自然環境の中に溶け込む暮らし。

家などの建造物と周辺の自然環境を切り離すことなく、農と食、景観と文化が一体化したライフスタイルを提案する、パーマカルチャーという学問があります。

パーマカルチャー[permaculture]とは、オーストラリアのビル・モリソン教授が提唱した、人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のことで、permanent[恒久の]とagriculture[農業]あるいはculture[文化]を組み合わせてつくられた造語です。

このパーマカルチャーについて深く学ぶため、2008年のGWに、当時国内で唯一パーマカルチャーを実践されていた三重県のあるご夫妻のもとで3泊4日のファームステイをさせていただいたことがありました。日本の原風景ともいえる棚田や鎮守の森が残る、三重県の志摩磯部での記録を今回改めて綴ってみたいと思います。 (話は今から5年前に遡ります)


ご夫妻はパーマカルチャーをオーストラリアで学んだ後、帰国してからはまず土地選びにかなりの時間をかけられたようで、ようやく見つけたのがこの高台。


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高台から下を見渡すと、棚田に鎮守の森という、日本の原風景が残る豊かな環境が広がっていました。



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また、周囲を竹林や広葉樹の小さな林に囲まれた高台は、多様な生物群に住処[すみか]を提供し、自然の力を引き出す農業を行うには最適な環境といえます。



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実りの季節を迎えたエンドウマメ。


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カマキリのサナギでしょうか。
庭の捕食者である肉食昆虫のカマキリが生息できる、豊かな生態系が形成されています。



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ファームステイでは、基本的な農作業(畑全体の設計図に従って育苗された野菜や果物の苗を畑に植えたり、土づくりをしたりといった作業)を体験させていただいたのですが、早朝に採った筍は、この日の夕飯の具となり食卓に登場。
採れたての自然の恵みを使ったおいしい料理を頂いた後には、日本酒で一杯やりながらパーマカルチャーや有機農法のノウハウを教えていただき、ご夫妻には大変お世話になりました。

お酒の席で伺った話では、こちらの住まいでは、屋根に設置したパネルで吸収した太陽熱を風呂を沸かす熱量として利用したり、バイオマストイレでは微生物の力を活かした排泄物分解を行い、堆肥(コンポスト)化し、畑の肥料として活用するなど、様々なエネルギー資源の循環システムが構築されていて、非常に理にかなった生活スタイルを確立されていました。

自然と文化の共存について一つの良いモデルケースを持ち帰ってこれたと思っています。



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        *      *      *


古代ローマの人々は、大自然の中での生活に不便を感じ、都市を築き、森林を資源や土地の資産として活用するために木々を伐採し続けてきました。

近代になり、産業革命の爆発的な発展に伴い都会から緑が消滅すると、今度は郊外の自然環境が豊かな景観を求めて人々は移住するようになりました。
移動手段が確立されたことで、都会と大自然を行ったり来たりすることが当然のようにできる時代になったのです。いわば、都会と自然の好いとこ取り、しかし自然を知らない都会の人々が理想郷[ユートピア]を期待してそこを訪れてみると、やはり自然の厳しさを知ることになります。


こうした過去の教訓から学び、自然と文明の絶妙なバランスを確立できるだけの智慧を私たち人類が身につけることができれば、自然と文明が共存する持続可能な新たな時代の幕開けとなるかもしれません。

経営学を生物学からとらえる

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皆さんは「フラクタル理論」のことをご存知でしょうか?

  • 雪や氷や鉱物の結晶
  • 蝶の羽の模様
  • 鳥の羽根
  • 植物の葉脈

これらはすべてフラクタル構造になっています。

フラクタルとは、フランスの数学者マンデブロが提唱した幾何学の概念で、図形の部分と全体が自己相似になっているもののことを指します。


冒頭のシダ植物の写真を見てください。
葉をよく観察すると、全体の葉の形の縮図がそれぞれの葉の形になっており、さらにこの縮図の形状がずっと繰り返されているのがわかると思います。

フラクタルとは自然界のあらゆる場所にみられる不思議で興味深い現象ですが、
自然界に限らず、あらゆる事象に共通して現れる原理原則があるのではないかと私は考えています。



経済界は自然界の縮図?

事業を営むなかで、最近強く感じることがあります。
それは、事業を展開しようとする行為は、自然界で生き物が繁殖しようとする行為にとても似ているということ。

会社をひとつの生き物ととらえた時に、経済界というものは自然界に驚くほど構造が似ています。

企業活動は、限られた経営資源(一般的には、人、モノ、金、情報)を活用して不確実性の高い市場の中で生き残りをかけて工夫を重ねますが、これは自然界という環境変動が激しいフィールドで、限られた物質的資源やエネルギー資源を活用して進化を重ねていく動植物や微生物の姿にそっくりなのです。


経済界では、すき間産業のことを「ニッチ」な市場と表現しますが、実はこの「ニッチ」という用語はもともと生物学の概念です。


4億年前のデボン紀の地球上では、地殻変動によりイアペトゥス海が消滅。狭くなった生活領域で生物間での生存競争が激化した中、覇者となったのは、鎧のように硬い甲羅を持った巨大魚「板皮(ばんぴ)類」でした。


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この板皮類から身を守るために、海底の堆積物の中に身を隠すようにしてひっそりと生活していた魚がいました。これが、ヒトの祖先ともいわれている「アカンソステガ」です。

外敵から身を守るため、あるいは自らの安全な生活環境を確保するために、小さなすき間で生活をする生物は、まるで大きな資本力をもつ大企業にとって参入メリットの小さい、小さな専門性の高い事業領域を確立する中小企業そのものです。


このような事例をあげたら限りなく出てきますが、
企業としてどのような戦略を組み立てるべきかを考える際に、46億年という悠久の時の中で進化を重ねてきた生物たちの生き方を参考にすることは、とても有意義な方法であると私は考えています。



藍染めが色落ちしないのはなぜ?

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いきなり、ブルーのタイトルと写真に驚かれた方もいるかもしれません。

これは、島根のとある藍染め工房で目にした、「タデアイ」という藍染めに用いる植物です。この色あせた植物から、左のコースターのような鮮やかな藍色の染物が生み出されていると思うと、とても不思議です。

私の知人で、静岡で本山茶染めをしている仲間がいますが、この茶染めと同様、藍染めも草木染めの一種。基本的には、色素を衣類に沈着させることで色を定着させているようです。



草木染めは、お茶、玉葱の皮、葡萄の皮、花びら、と、思ったよりも身近な自然界の植物を使って染め上げることができます。

染め上げる工程も至って簡単。


  • 植物を煮出すことで色素を熱湯に溶出させ、
  • そこに生地や糸(染めたいもの)を浸し、
  • 金属イオンを添加するだけ。

金属イオンを加える理由は、水に溶けてしまう状態の色素を、「不溶化」して水に溶けないようにして、洗濯などをしても色落ちしないようにするためです。

プラスの電荷を帯びる金属イオンと、マイナスの電荷を帯びる色素が化学反応を起こし結びつくことによって、全く新しい物質が誕生し、これが不溶性であるため、衣類に定着するというわけです。

金属イオンとはいっても、とても身近なもので10円玉や、釘などの金属、ミョウバンなどの添加物などで十分定着させることができます。


     *    *    *


さて表題の、「藍染め」に話を戻します。
実は、藍染めは、他の草木染めとは異なり、微生物を用いた少し複雑な工程を経て染め上げられます。

というのも、藍に含まれる「インディゴ」という物質は、煮出しても水に溶け出さないのです。ここが、先ほどの一般的な草木染めと事情が異なるところです。
水に溶けない限り、いくら生地を浸しても色は定着することはありません。

そこで登場するのが、微生物。
およそ3ヶ月もの間、人肌程の体温を好みかつ、酸素のない場所でも生きることができる特定の微生物がせっせと働いて、タデアイに含まれる「インディゴ」を、水に溶ける物質へと変えていくのです。

そして、この溶液に生地を浸すと、見事に生地に染み込んでいきます。
次の瞬間、再び空気中に生地を暴露することで、水に溶ける性質に変化していた物質は、酸素に触れることで再び不溶性のインディゴへと戻る、という仕組みです。


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栃木県の益子を訪れたときにも、このような風情のある藍染め工房がありました。
藍染めは、日本古来の文化に深く根づいている素晴らしい発酵文化です。

こうした日本古来の文化を、まずは「知る」ことからはじめてみても、
楽しいかもしれません。

仕事の評価基準は「◯◯」

突然ですが、皆さんは今働く会社でどのような評価をされていますか。


仕事の評価に対する解釈は個人によって様々だと思いますが、評価の基準そのものに不満を持っているビジネスマンも少なくないと思います。

米国など外資系企業では、完全成果主義に限りなく近い印象を持つ一方、日本ではまだまだ終身雇用の影響で長く働きやすい環境を重要視するためか、年功序列的に「忠誠心」を評価する傾向にあるように感じます。

それはそれで、民族性に適合した仕組みなのかもしれませんが、冷静に考えると本当に妥当なのか疑問に思うことも多い。


たとえば、

  • 成果主義というが、本当の「成果」とは数字だけで測れるものなのか?
  • 忠誠心を評価するというが、長くいるだけが本当に忠誠心の顕われと言えるのか?

このような命題に対して真剣に考える企業も多く、最近では実にユニークな評価基準が生まれているようです。


「会社の大切にしている価値観」を評価基準に

東京都のとあるIT企業では、設立当初、月間の粗利の10%を営業職の成果報酬とし、各人の業績に応じて基本給に加算する成果給を採用していました。
この施策ははじめは功を制したものの、顧客のニーズを踏まえたモバイル広告の製作は営業側と作成側との協調が鍵であり、徐々に個人プレーが目立つようになり仕事の質が落ちる事態に陥ってしまったのです。

そこで同社は、職種・役職と給与額を直接連動させるのではなく、同社の「価値観」を具現化した行動規範の実行と、パフォーマンスの 2 つの軸の評価に給与額を連動させる独自の給与制度を構築。評価項目は、1 人の社員につき6 人の社員(上司、部下、同期等)が匿名で評価し、集計されたポイントに応じて自動的に給与が決定される仕組みで、これを導入したことにより社員満足度が格段に向上したそうです。(出典:中小企業庁『中小企業白書2009年版』)



私の考える感動評価

おそらく、企業の評価基準にこれといった正解はなく、企業の風土や環境に最も適した方法が存在するのだと思います。

今日前職の旧友と久々に会って話をしながら、改めて自分の考えを再認識しました。
私が会社を運営するとき大切にしたい評価基準、それは

「その人がどれだけ新しい価値を生み出したか」

「価値」とは、人の心を劇的につき動かすものでなければいけないと思っています。だからこそ、今までにない「新しい価値」にこだわる。私なら、会社の事業分野において社内外の人々をどれだけ感動させられたかを評価基準にします。「作業」ではなく「仕事」をしているかどうか。他者に迷惑をかけないという条件のもとで。


「新しい価値」を評価に落とし込む方法は容易には見つからないでしょう。
たとえ数値化できたとしても、実際フタを開けてみれば人の感情論が適正な評価を邪魔しているはずです。

最終的には、人として総合的に公正な評価を下せるメンバーをじっくりと育てていくことが、遠回りなようにみえて実は近道なのかもしれません。


富士山の頂を旅して 2012

登山とは実に不思議な体験です。


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刻々と変わりゆく情景を前に、無常観を感じずにはいられなくなってきます。

満点の夜空が広がったと思えば、次の瞬間雷雨に襲われる。
神々しい景色を見る至福感と、自然の厳しさに触れる緊張感とが入り交じったような、なんともいえない感覚。

そこは不安定で厳しい環境だからこそ、そこで見えるものは下界の数倍も美しく見えるということなのでしょうか。

そこには、まるで異次元に迷い込んだような別世界が目の前にひろがっていました。


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寒さに身は凍え、疲労から足は感覚を失い。でもなぜか心は清々しく目に飛び込んでくるものすべてが鮮やかに輝いて見える。そして心はとても静かな気持ちになってきます。

手を伸ばせば届きそうな場所に陽の光が見える。
ただただ、その日の光に吸い込まれるように、心奪われている自分に気がつきます。


こんな体験は、やはり高みに登ってこそ体験できるものです。





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自家製梅シロップのつくりかた[男の趣味]

先日、静岡の山間地梅ヶ島に行ってきました。

「うめがしま」という名称がつくくらいだから、これまで梅を栽培してきたのではないかと勝手に思っていました。
このことを知人の生産者に話してみたところ、実際に梅ヶ島で梅をつくる生産者はいました。
今では山葵、椎茸等の栽培にシフトしているそうで、梅をつくる生産者は少なくなっているとか。

いずれ、この地域でとれる梅の特徴を活かした商品用途を、企画してみたいと思っています。


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さて、その梅ヶ島でとれた梅2kgを使って
この暑い夏を乗り切るスタミナ飲料をつくってみようと考えました。

この梅シロップ、水割りはもちろん炭酸水で割っても美味しいし、リキュールと合わせてお酒にもできます。とても重宝する保存飲料なのです。

せっかくなので、作り方を公開したいと思います。


① 下準備


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梅は竹串などでヘタを綺麗にとって汚れを軽く洗い流したら、一晩冷水につけます。
水に浸すのは、灰汁などの苦味成分を取り除くためですが、上の写真のように熟している場合は省略できます。

キッチンペーパーやきれいなタオルで軽く水気を切って梅の下準備は完了です。
続いて、以下の材料を用意します。



[材料]梅1kgでシロップをつくる場合(約1500mlの梅シロップ)

  • 下準備した梅・・・・・1kg
  • 氷砂糖(ロック)・・・・・1kg
  • 食酢・・・・・100cc



② 漬け込み


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梅と氷砂糖を交互に入れ、食酢を注ぎます。
美味しい梅シロップをつくるためには、できるだけ多く梅から美味しいエキスを抽出させることがポイントとなります。

そこで、なぜ氷砂糖なのか?通常の白砂糖ではいけないのか。
どうして食酢を入れるのか。

これにはしっかりと根拠があります。


梅のエキスは、梅の皮を隔てた浸透圧の力によって抽出されます。
濃度(糖度)の高い部分と低い部分の差を埋めようとして、薄い方から濃い方へとエキスが移動しようとする自然の力を利用して、梅シロップができあがってきます。

氷砂糖は細かな粒子の砂糖に比べ表面積が小さく溶けるスピードが遅いので、その間にまず食酢が梅の中に浸透します。食酢は酵母菌の活動を抑制して発酵を防ぐと同時に、梅の内部で実のエキスを溶かし込みます。
その後、氷砂糖がゆっくりと溶け実の外の濃度が高くなると、梅エキスをたっぷり溶かし込んだ酢酸が外に出てくる過程で、エキスが抽出されるのです。



※酵母菌の働きが活発になると、アルコール発酵の過程でシロップの糖分が酵母の栄養分として消費され(解糖)、アルコールと二酸化炭素が発生する。蓋を開けてシュワシュワする場合は発酵が進んでいる可能性がある。アルコールはやがて酢酸発酵により酢酸へと変化するので、結果酸味が強くなる。


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数日に一回(できれば毎日こまめに)瓶を逆さにして食酢を行き渡らせることをお忘れなく。

梅が沈みこんでくるころを目安に、梅を取り出しシロップの完成です。
完成したシロップは別の瓶に移し、梅の実は密閉容器で冷蔵保存しておくと、梅ジュースをつくる時に重宝します。
ちなみに、完熟梅よりも青梅のほうがトッピングの梅の実はおいしくなります。



③ 梅ジュースの美味しいいただきかた


肝心なところの写真が無くてスミマセン。イメージで想像してください。

ロックの氷を入れたグラスに、シロップを5分の1くらいまで注ぎ冷水で割り、トッピングに先ほどの浸け込んだ梅の実を一つ浮かべれば完成です。
お好みで水の代わりに炭酸やお酒、ミルクで割っても美味しいです。


この栄養ドリンクを毎日飲んで今年の夏バテを乗り越えました。

ぜひ一度お試しください。

我が家の自然農法 最終章 〜自然の力を引き出す〜

前記事、[我が家の自然農法 その② 〜窓際の小さな生態系〜]の続編です。


最近、我が家の自然農園が賑やかになってきました。
シマミミズ、ヒメミミズ、オカダンゴムシ、アリグモ、オカチョウジガイ・・・


先日、ふと畑にキアゲハが舞い込み卵を産んでいったと思ったら、
その幼虫は瞬く間に成長しサナギから蝶になって羽ばたいていきました。


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イモムシを見ると不快になるという方も多いかもしれないですが、
そんな不人気の理由は、見た目の毒々しさだけではなく、
彼らの生命力の強さにもあるのかもしれません。


イモムシたちの驚異的な成長力

金柑やミカンの木に1mmほどの黄色い小さな卵を見かけたことはありませんか?
アゲハチョウの仲間は、植物を選択して卵を産むことが知られています。日本で最もメジャーなナミアゲハやクロアゲハなどの種はミカン科の植物のみに卵を産みつけ、キアゲハはセリ科の植物にのみ産みつけます。移動能力が低く自らエサを探すことが苦手な彼らが、移動範囲内にまとまった餌を確保するための戦略だといわれています。

単種の植物の葉しか食べられないかわりに、彼らが進化の間に身につけた能力
それは、栄養を余すこと無く吸収する驚異の消化システムです。

彼らのみが持つ消化酵素により、その栄養のほとんどを体の成長に利用することができるので、一日で体重が5割増すこともしばしばあるといわれます。



植物たちの静かなる抵抗

イモムシに食べられる植物からしたら、イモムシの存在は大迷惑。
でも、こんな憂うべき事態を植物たちも黙って見ているわけではないようです。
イモムシの唾液の成分を感知すると、ニコチンやタンニン、アルカロイドなどの苦く刺激のある成分を葉に溜め込んで直接反撃に出ます。

さらに、イモムシの天敵となる昆虫と契約を結び、彼らが好んで寄ってくる青葉アルコール(みどりの香り)やインドール(甘い香り)、テルペノイド(シナモンやクローブ、ショウガの風味のもと)を分泌し、「救援部隊」の到着を静かに待っているそうなのです。救援部隊からすれば、香りを嗅ぎつけて現地にいけば無条件で餌がもらえるのだから、おいしい話です。

実際、我が家のイタリアンパセリを食していたキアゲハの幼虫も気がつくと数匹間引かれていました。これもフェロモン効果なのでしょうか。
以前、ブナの木が自らのドングリを好んで食す運び屋ネズミの数を、ドングリ内の毒成分で調整しているという話を聞いたことがありますが、植物の生存戦略とは実にしたたかなものだと感じます。


    *     *     *

こうして見てくると、自然のバランス調整機能は長い進化の歴史の中でやっと確立されて今に至る一つの安定型なのだと感じます。
はじめからイモムシが消化システムを持っていたり、植物がフェロモン対策システムを持っていたことは考えにくいです。おそらく、長い歴史の中で地道に少しずつ身につけてきたのだと思います。

やはり、わたしたちにできるのは、
このバランス調整機能がはたらきやすい環境をつくることだけなのかもしれません。

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