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藍染めが色落ちしないのはなぜ?

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いきなり、ブルーのタイトルと写真に驚かれた方もいるかもしれません。

これは、島根のとある藍染め工房で目にした、「タデアイ」という藍染めに用いる植物です。この色あせた植物から、左のコースターのような鮮やかな藍色の染物が生み出されていると思うと、とても不思議です。

私の知人で、静岡で本山茶染めをしている仲間がいますが、この茶染めと同様、藍染めも草木染めの一種。基本的には、色素を衣類に沈着させることで色を定着させているようです。



草木染めは、お茶、玉葱の皮、葡萄の皮、花びら、と、思ったよりも身近な自然界の植物を使って染め上げることができます。

染め上げる工程も至って簡単。


  • 植物を煮出すことで色素を熱湯に溶出させ、
  • そこに生地や糸(染めたいもの)を浸し、
  • 金属イオンを添加するだけ。

金属イオンを加える理由は、水に溶けてしまう状態の色素を、「不溶化」して水に溶けないようにして、洗濯などをしても色落ちしないようにするためです。

プラスの電荷を帯びる金属イオンと、マイナスの電荷を帯びる色素が化学反応を起こし結びつくことによって、全く新しい物質が誕生し、これが不溶性であるため、衣類に定着するというわけです。

金属イオンとはいっても、とても身近なもので10円玉や、釘などの金属、ミョウバンなどの添加物などで十分定着させることができます。


     *    *    *


さて表題の、「藍染め」に話を戻します。
実は、藍染めは、他の草木染めとは異なり、微生物を用いた少し複雑な工程を経て染め上げられます。

というのも、藍に含まれる「インディゴ」という物質は、煮出しても水に溶け出さないのです。ここが、先ほどの一般的な草木染めと事情が異なるところです。
水に溶けない限り、いくら生地を浸しても色は定着することはありません。

そこで登場するのが、微生物。
およそ3ヶ月もの間、人肌程の体温を好みかつ、酸素のない場所でも生きることができる特定の微生物がせっせと働いて、タデアイに含まれる「インディゴ」を、水に溶ける物質へと変えていくのです。

そして、この溶液に生地を浸すと、見事に生地に染み込んでいきます。
次の瞬間、再び空気中に生地を暴露することで、水に溶ける性質に変化していた物質は、酸素に触れることで再び不溶性のインディゴへと戻る、という仕組みです。


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栃木県の益子を訪れたときにも、このような風情のある藍染め工房がありました。
藍染めは、日本古来の文化に深く根づいている素晴らしい発酵文化です。

こうした日本古来の文化を、まずは「知る」ことからはじめてみても、
楽しいかもしれません。

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