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我が家の自然農法 最終章 〜自然の力を引き出す〜

前記事、[我が家の自然農法 その② 〜窓際の小さな生態系〜]の続編です。


最近、我が家の自然農園が賑やかになってきました。
シマミミズ、ヒメミミズ、オカダンゴムシ、アリグモ、オカチョウジガイ・・・


先日、ふと畑にキアゲハが舞い込み卵を産んでいったと思ったら、
その幼虫は瞬く間に成長しサナギから蝶になって羽ばたいていきました。


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イモムシを見ると不快になるという方も多いかもしれないですが、
そんな不人気の理由は、見た目の毒々しさだけではなく、
彼らの生命力の強さにもあるのかもしれません。


イモムシたちの驚異的な成長力

金柑やミカンの木に1mmほどの黄色い小さな卵を見かけたことはありませんか?
アゲハチョウの仲間は、植物を選択して卵を産むことが知られています。日本で最もメジャーなナミアゲハやクロアゲハなどの種はミカン科の植物のみに卵を産みつけ、キアゲハはセリ科の植物にのみ産みつけます。移動能力が低く自らエサを探すことが苦手な彼らが、移動範囲内にまとまった餌を確保するための戦略だといわれています。

単種の植物の葉しか食べられないかわりに、彼らが進化の間に身につけた能力
それは、栄養を余すこと無く吸収する驚異の消化システムです。

彼らのみが持つ消化酵素により、その栄養のほとんどを体の成長に利用することができるので、一日で体重が5割増すこともしばしばあるといわれます。



植物たちの静かなる抵抗

イモムシに食べられる植物からしたら、イモムシの存在は大迷惑。
でも、こんな憂うべき事態を植物たちも黙って見ているわけではないようです。
イモムシの唾液の成分を感知すると、ニコチンやタンニン、アルカロイドなどの苦く刺激のある成分を葉に溜め込んで直接反撃に出ます。

さらに、イモムシの天敵となる昆虫と契約を結び、彼らが好んで寄ってくる青葉アルコール(みどりの香り)やインドール(甘い香り)、テルペノイド(シナモンやクローブ、ショウガの風味のもと)を分泌し、「救援部隊」の到着を静かに待っているそうなのです。救援部隊からすれば、香りを嗅ぎつけて現地にいけば無条件で餌がもらえるのだから、おいしい話です。

実際、我が家のイタリアンパセリを食していたキアゲハの幼虫も気がつくと数匹間引かれていました。これもフェロモン効果なのでしょうか。
以前、ブナの木が自らのドングリを好んで食す運び屋ネズミの数を、ドングリ内の毒成分で調整しているという話を聞いたことがありますが、植物の生存戦略とは実にしたたかなものだと感じます。


    *     *     *

こうして見てくると、自然のバランス調整機能は長い進化の歴史の中でやっと確立されて今に至る一つの安定型なのだと感じます。
はじめからイモムシが消化システムを持っていたり、植物がフェロモン対策システムを持っていたことは考えにくいです。おそらく、長い歴史の中で地道に少しずつ身につけてきたのだと思います。

やはり、わたしたちにできるのは、
このバランス調整機能がはたらきやすい環境をつくることだけなのかもしれません。

我が家の自然農法 その② 〜窓際の小さな生態系〜

前記事、[我が家の自然農法 その① 〜家庭菜園にあると便利な作物〜]の続きです。


我が家の窓際にある自然農園。

この小さな畑を間近で観察していると、実に多種多様な生物たちがひしめきあっていることに気づきます。それは、まるで自然界の縮図、小さな生態系です。


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農薬も化学肥料も使用しない自然農法。
これは、まさしく自然の生態系に限りなく近づけていくことで成し遂げられます。


大規模農場の落とし穴

広大な土地をもっていれば、人は機械化して大量に同一の農産物を効率的に生産したいと考える。そうして生まれたのが、畑一面、同じ植物が植えられた大規模プランテーションです。

一見、ものすごく効率が上がって大量に安価な農作物が収穫できそうですが、これには農薬や肥料投下が不可欠です。「いや、農薬漬けはちょっと・・」という消費者の声を受けて、もし大規模プランテーションで無農薬・無化学肥料栽培を行おうとするとどうなるか?

まず、その植物を好んで食す害虫が大量発生します。
また、隣り合う植物がおなじ栄養素を取り合うことで弱々しくなり、普段は影を潜めている病原微生物が力を増し、植物は病気に冒されさまざまな収穫被害が起こります。さらに、特定の栄養素のみが欠乏した土壌が残り、のちに連作障害などの負の遺産を残すことになります。



ここで、大規模プランテーションを一度離れて森林をのぞいてみます。
ここには、同一の植物が一面に植わっているということはまずありません。自然界は森林を育む長い年月の中で、一番「安定する」ポイントを発見しているのです。


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自然農法のポイント

自然界のキーワードは、多様な生物たちの共生です。
私が以前森林セラピストとして森の中の植生調査を行ったとき、見事なまでに植物による「分業」がなされていることに気づきました。例えば、高い木が砂漠に一本生えていたとしたら、地が乾燥して枯れてしまう。これを補うように高木の根元に地をはうつる性の植物が、ワンセットで一緒に存在しているわけです。

あらゆる個性を持った生き物が、それぞれの持ち味を発揮して自然の循環の一部分として機能し、支えあう。このバランスが一定に保たれることで自然は自然として調和しているのです。

自然界は長い時間をかけてこのバランスポイントを見出してきました。
無農薬、無化学肥料の自然農法を実現するためには、この自然界のバランスの黄金比に近づける他にないと思います。

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